大学論の困難

◎『現代思想』9月号の特集「大学の困難」現代思想2008年9月号 特集=大学の困難作者: 亀山郁夫,野家啓一,岩崎稔,岡山茂,白石嘉治,小沢弘明,初見基,西山雄二,竹内淳,水月昭道出版社/メーカー: 青土社発売日: 2008/08/27メディア: ムック購入: 3人 クリック: 26…

羊が一匹。。。

http://mahamaha.cocolog-nifty.com/kyoyo/あらら、ここにも一人被害者が。大学は、こういう場所。会社員と違って異動も転職もほぼ不可能だから、その行き場のなさは絶望的だ。実際ハラスメントを受けてみないと、これは理解できない。個々のケースで微妙に…

留学生30万人計画

留学生30万人計画http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/07/08080109.htm 3.大学等のグローバル化の推進 〜魅力ある大学づくり〜留学生を引きつける魅力ある大学づくりとして、英語のみによって学位取得が可能となるなど大学等のグローバル化と大学等…

海外幻想の消滅?

日本へ帰国して以来、仕事柄日本に滞在している外国人の駐在員とつきあう機会が多くなった。その際、必ず目にするのが日本人女性のパートナーだ。最初はあまりに気にならなかったのだが、彼女たちと話す機会が増えるにつれウンザリすることが多くなってきた…

「肩書きがなくては己れが何なのかもわからんような阿呆共の仲間になることはない」(南方熊楠)一度は言ってみたい ;-)

どこも同じ

プログラミング教育が機能しない背景 From 雑種路線でいこう 大学の情報教育には様々な課題があるけれど、ひとつに学部レベルからカリキュラムに対して教授自治が強すぎることがある。スキルの積み上げで講義内容を高度化するには、米国並みに基礎講座の標準…

なるほど3

Overconfidence effect The overconfidence effect is a bias in which people are correct in their judgements far less often than they think they are. For example, for certain types of question, answers that people rate as "99% certain" turn o…

傍観者じゃなくて当事者

日刊ほぼ日刊イトイ新聞 –社長に学べ!糸井重里と岩田聡の対談」 わたしはきっと当事者になりたい人なんです。あらゆることで傍観者じゃなくて当事者になりたいんです。 だけどその一方で当事者になるというのは自分の利益のためではないんです。誰かのお役…

なるほど2

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/015/06101201/003/005.htm元同僚(今は准教授)によると、「平成20年以降18歳人口が安定するから都市部の大規模なところへ就職してしまえば意外と大学も安心だ」とのこと。

なるほど

Online Petition For Saving the Seminar für Lateinische Philologie des Mittelalters und der Neuzeit Dear colleagues, dear friends, since Professor Walter Berschin's retirement in 2005, the Department for Medieval and Neo-Latin Philology in …

PHASE 1: 意識の改革〜「だまらん」より

http://pocus.jp/11-2005/112305-save-humanities.html元都立大学の教員が、人文学教員が削減の対象となる理由を述べている。 (1)大学経営 経営の効率化のために人文系教員は一番切りやすいから。(2)人文学系教員 ヒマな彼らの中には社会に対して常に…

石井裕2

マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ教授 石井裕氏 「もちろん技術は重要です。お客様のニーズもビジネスでは大切でしょう。しかし、それが私たちの駆動の原点ではない。私たちを駆り立てるのは、新しいビジョン。私たちの仕事は、“タンジブル・ビ…

石井裕1

マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ教授 石井裕氏 私がなぜ、こうした成果を挙げることができたのかと聞かれれば、真っ先に挙げられるのはプレッシャーの大きさでしょう。MITに来るとき、厳しい仕事になるだろうとは思っていましたが、実際には予…

大学の人材劣化2

海外で一人厳しい環境を潜り抜けてきた研究者仲間たちと話していて、皆の意見が一致する土着日本人大学教員の特徴がある。それは、彼らが研究者を研究の「内容」で判断しないことだ。簡単にいえば、他人の研究内容には全く関心を示さないのだ。例えば、理系…

大学の人材劣化

宮田秀明の「経営の設計学」NB Online より引用 大学の人材劣化をどう克服するか ・・・ しかし一方では、大学の教員の行う研究に期待する声は年々低くなっているようだ。「大学の先生にはできないでしょう」と面と向かって言われることもある。残念ながらそ…

ソニー2

家畜化した大学教員の皆様への教訓2プレステ生みの親、久夛良木氏のお言葉: 今、僕は世の中がリスクをとらない風潮に向かっていることをすごく心配している。産業界に共通してリスクをとらずに、確実に利益をとりにいく風潮があるよね。例えば、かつてのソ…

ソニー1

ソニー最後の異端―近藤哲二郎とA3研究所 (講談社文庫 た 64-4)作者: 立石泰則出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/05/15メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (8件) を見る大学教員と何十年も関わるより、この本一冊読んだ方が教育…

やはり日本の人文系大学業界のことを書くことには猛烈な虚しさがつきまとうなあ。。。

パラダイス自治

ある程度個々人の能力が試される組織では、採用活動が最重要事項の一つになる。小規模の組織ならなおさら採用した人間一人一人が組織存続に直結するので、真剣にならざるを得ない。こんなことはだれでも知っていることだ。とはいえ、自分自身採用にかかわれ…

若者の主張

先日若い技術者と話していて、違和感を覚えたこと2点。(1)「インド人技術者は別に僕らとレベルは変わりませんよ。」⇒それはそうかもしれない。しかし、日本にいるインド人技術者がどういったレベルの技術者なのかは考慮すべきなのではないか?アメリカへ…

既得権益者の妄言

「頭脳輸出」とキャリアパス 諏訪理さんは現在31歳、国内では地球科学を学びました。大学卒業後は米国に留学、デューク大学で修士号、プリンストン大学で博士号を取得しています。専門は気候変動、地球環境問題の国際的なスペシャリストです。研究者として大…

The No Asshole Rule

あなたの職場のイヤな奴作者: サットン,I.R.,矢口誠出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/04/11メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 137回この商品を含むブログ (17件) を見る「くそったれ社員」排除で収益向上 どんな組織にもアスホール(くそったれ=イヤ…

頑張ってるねえ

最近立て続けに知り合いの若手研究者二人がブログ界隈で話題になっているのを発見した。特に、I君への某氏の評は嬉しいものだった。リンクは貼りませんが要約すると:実証研究が難しい研究対象を≪あえて≫資料の収集やインタヴューなど地道な実証作業を通して…

安心感と惰性の知

自分が知りたいことだけを知りたい。メディアで忙しくポジショントークを繰り広げている自称知識人やそのフォローワーたちのほとんどは、この病気に罹っている。彼らは稚拙なままで固定化してしまっている自身の知の枠組みを意識することが非常に少ない。そ…

自殺者:10年連続で3万人台 高齢者と30歳代増加 @毎日jp 07年の全国の自殺者は3万3093人で、10年連続で3万人を超えたことが警察庁のまとめで分かった。前年比938人(2.9%)の増で、03年(3万4427人)に次いで多く、依然歯止め…

誤訳論争?

なんか相変わらず誤訳論争が起きているらしい。生まれてこの方人生の問題について考え続けている東大のセンセ野沢歓さんの『赤と黒』亀山郁夫センセの『カラマーゾフの兄弟』 何をいまさら。。。と思うのは、もしかして私だけ?翻訳なんて、間違いだらけなの…

適切な距離感

「評価家ごときが・・・」「当事者でもないくせに・・・」部外者で責任も何もない人間に偉そうなことを言われると、つい吐いてしまうセリフがある。日本の大学に巣食う自称人文学研究者たちがピーチクパーチク偉そうなことを言っているといつも上記のセリフ…

淡い期待

先日、バイオの某分野で研究者として世界中を渡り歩いている友人と久しぶりに会った。相変わらず胸に突き刺さることばかり言うので正直困ってしまった。。。「日本の大学院生やオーヴァードクターは面白いよ〜。彼らは、誰かが何かを与えてくれると信じ切っ…

ゴミの山に埋もれていく人文学

どの分野においてもその道を極めたいなら、基礎訓練が大切になる。この命題に反対する人はさすがに少ないだろう。しかし、人文学系の教員や自称研究者には、基礎訓練の重要性や基礎訓練とは何か?ということを良く分かっていない人間があまりにも多いように…

プライド・ビジネス

日本の大学院ビジネスは、いわゆる人間のプライドをくすぐることで成り立っているビジネスの一つだ。「知的営為に携わることは素晴らしいことですよ」ナイーブな大学院生や知的なものに憧れを持つ若者が、この命題を反駁することは難しい。「オレは馬鹿で結…