マルドメくんの国際化

以前書いたように、文科省、日本の大学教員および職員の皆さまは「国際化」を単なる予算消化だとお考えのようである。人文系の場合、海外から(全盛期を過ぎた)有名教授を日本へ呼んで国際会議や国際フォーラムを行うことが多い。日本の大学教員様は、「エ…

産経新聞より

大阪府立大の買収 大工大運営の常翔学園が名乗り8月26日14時13分配信 産経新聞 大阪府の橋下徹知事が存廃も含めた改革を検討している大阪府立大(堺市中区)について、大阪工業大(大阪市旭区)を運営する学校法人「常翔学園」が買収に名乗りを上げているこ…

MyNewsJapanより

潰れそうな大学・短大の経営情報非開示を放置する「大学族議員」は鳩山弟、島村、古賀誠ら 私大の個別の経営実態については、官僚の裁量によって情報が非公開となっている。この状況を打破できるのは政治家による立法だけだが、その国会議員も05〜08年の4年…

「世界で戦える人材とは」

今北 純一 CVA(Corporate Value Associates:コーポレート・バリュー・アソシエーツ)パートナー兼日本関連プロジェクト統括マネージング・ディレクター「世界で戦える人材とは」 東京大学の修士課程を修了して旭硝子に入社。さらに、ニューヨーク州立大学…

「基礎科学力強化に向けた提言」及び「基礎科学力強化総合戦略」について

2.公的資金の抜本的拡充 近時の未曾有な経済危機の中、「経済危機だからこそ未来に投資すべき」との考え方に立ち、高等教育及び基礎科学を含めた科学技術への政府投資の抜本的拡充が必要である。資金配分については、研究者を優先した柔軟性のある制度改善…

JCAST ニュースより

運用の基本は「安全運転」 大学は「投機」やめるべきだ(連載「大学崩壊」第4回/「早稲田のゴーン」關昭太郎さんに聞く)少子化が進み定員割れの大学が続出するなか、どこも厳しい経営環境におかれている。2009年には、運用益を当て込んで運用をしていた金…

マレーシア、英語での理数科授業廃止へ 理解できず学力低下 【シンガポール=宮野弘之】多民族国家マレーシアの小中学校で行われてきた英語による理科と数学の授業が2012年以降、マレー語や中国語、タミル語の各言語での授業に戻されることになった。生…

「片言教授」と「お威張り教授」

私のいた研究所にはなぜか多くの日本人教授がサバティカルで訪れていた。そこで名物となっていたのが、日本から来る「片言教授」と「お威張り教授」だった。「片言教授」は、とってもチャーミング〜。幼稚園児より少ない単語数でたどたどしく話すので聞き手…

煽ってるなあ・・・

『ZAITEN』7月号は6月1日(月)発売!特集 大学「絶対絶命」 国立 “地方大学は破綻寸前”拡大する「経営格差」 ジャーナリスト 小島 誠 法人化したとはいえ、国からの補助金にたよる国立大。運営費交付金の配分は旧帝大系で4割近くを占め、その他の大学で残り…

クライアントとの食事中に言われたこと

クライアント: 「うちの息子は大学院行っているんだが、何を考えているか全く分からん。口では偉そうなことを言っているが、研究して人様の役に立ちたいんじゃなくて、大学の安定したポストを手に入れて楽したいだけにしか見えん。君もそうだったんだろう?…

比較すると味わい深い二つの記事@J-CAST ニュース

年収100万円台も珍しくない 非常勤講師「使い捨て」の悲惨 (連載「大学崩壊」第5回/首都圏大学非常勤講師組合の松村比奈子委員長に聞く)まず、ここで「非常勤講師」というのは、専任校をもたないいわゆる「専業非常勤講師」のことです。相場では、週1回の…

相変わらずの場当たり的対応

文科省:大学政策を転換 博士課程の定員削減など通知2009年6月5日 22時17分 更新:6月5日 23時56分 大学院博士課程の修了者の就職難が問題化していることなどを受け、文部科学省は5日、全国の国立大学に対し、博士課程の定員削減を要請する通知を出した。こ…

「研究者」という言葉の定義

言葉の定義は難しい。同じ言葉でも、人によってそれぞれ理解が異なるからだ。大学在籍時、同僚たちが使う「研究」や「研究者」という言葉に猛烈な違和感を覚えていた。彼らは自分自身を「研究者」と定義しているようだった。大学に残って少しお勉強しただけ…

なんじゃこりゃ

ポスドク:博士号取得の研究員、1人採用で500万円 文科省、企業へ「持参金」 博士号取得後に任期付き研究員(ポスドク)として大学や公的研究機関で働く人たちの民間企業への就職を増やそうと、文部科学省が、ポスドクを採用した企業へ1人につき500…

アカデミズムから遠く離れて

『企業と広告』(2009-5)に、少子化で生存競争が激化している大学の広告宣伝活動について記事が出ていた。大学がコンサルティング・ファームや広告代理店の餌食、じゃなくてお客様になり始めてすでに何年も経っているが、最近ようやく業界紙・誌に分析記事…

カナダ・エキスプレスより

海外武者修行?支援 若手研究者が海外に留学しなくなってきた傾向は90年代に始まったことである。日本の研究設備の向上やポスドク制度の導入で、海外に行く必要がなくなった状況もある。そして、社会現象として、若い人たちがリスクを避け、「平凡」かつ「安…

Nikkei BP ONLINE より

縮みゆく大学経営 国立大学法人化の精神はどこへ行った 法人化した時点では、特任教授というポストを設けて、民間の方々に門戸を開いて大学で教育や研究をしていただけるようにした。この効果は大きく、民間企業で活躍された方々が若い学生たちを教えること…

IBMが提唱する学問体系SSME,250の大学で専門課程など設置 米IBMは米国時間2009年4月13日,同社が提唱する新たな学問体系「SSME:Service Science, Management and Engineering(サービス・サイエンス/経営/工学)」について,50カ国の250にのぼる大学で専…

友来たりて

先日、ドイツ時代の研究者仲間が来日したので会いに行った。彼も、博士号取得後大学から離れて、企業向けの人材養成コンサルタントをしている。私が大学を離れることに抵抗がなかった理由の一つに、研究者仲間に大学を離れる連中が多かったことが挙げられる…

人文学研究者の大好きな言葉:「文化への冒涜」

ほぼ日刊イトイ新聞 個人的なユニクロ主義。より小さいところにこだわりすぎですよね。 本はまだ商品ではない 商売には、お客さんとの対話が要るのに。 柳井 純文学とかならわかりますけど、そうではないものでも、極論したらたいした違いを生まないところで…

「20代で教授職相当に抜擢、体内時計研究で先頭走る」、理研の上田泰己氏研究業績PNAS や Nature など一流誌ばかりですね。理系には、こういう人がまだ日本の大学に存在できるくらいの希望があるのか。。。人文系も多少の例外1、2はあるけど、現状は本当に…

国立大学法人の財務分析 2008 年 1 月 文部科学省 科学技術政策研究所 第1調査研究グループ 治部 眞里 安郄 志穂 水越 彩香 佐藤 真輔

大学生の皆様

http://academicearth.org/日本の大学が提供する無意味な授業など出席せずにこちらへどうぞ。iTunes Store にも無料の大学講義があるし。 Guy Kawasaki とかLarry Page & Eric Schmidt が話すのはたくさんオンライン上で見れますけど、人文系の教授たちを見…

国立・公立・私立大学の授業料及び入学料の推移凄まじい授業料の上昇率。大学教員の価値が20年で5倍になったとでも言うんですかね?あり得ないよね。物価の上昇率と単純に比較しても、その異常さは明らかだ。http://money.jp.msn.com/banking/columns/Colum…

ブランディングに無自覚な業界はどうなるか?

ゼロからプロジェクトを立ち上げて、製品を企画・立案し、市場調査・マーケティングをした後、その新製品をより効果的にマーケットへ浸透させるためには何をすべきだろうか?一般のビジネスでは当たり前のこの問いが、実は研究者にとっても重要だと思う。た…

あらら

洗いざらい−明治学院大学でのフランス語教師生活6年間の謎原先生、ついに内部事情を洗いざらいにしてしまってます。元大学関係者であり、同じようなハラスメントを受けた人間としては、末路が見えすぎてしまうので切ない。もう味方はほとんどいないでしょう…

毎日jp より

<東京医科大>学位謝礼金、教授33人が現金受領 東京医科大(東京都新宿区)で05〜07年度に医学博士の学位論文審査を担当した現職教授33人が、博士号を取得した大学院生らから謝礼として現金を受け取っていたことが分かった。大学側が4日、明らかに…

誰も話題にしないけど、実は一番深刻な問題:Immaturity

ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Being between Neuroscience and Marketing よりPh.Dホルダーのコンサルから見たポスドク問題:ポスドク問題について思うポスドク問題について思う2 明らかにアカデミア側のキャパがたりない状況下で、「もし」で…

どんなに偉そうなことを言っても

所詮大学生はXXなんですね。就職人気ランキング斜陽産業と赤字企業が上位に並ぶという喜劇。まあ、超斜陽産業である大学に残った私が何を言ってもむなしいですが。

シノドス・セミナー案内 より

高田里恵子「文系知識人の受難――それはいつから始まったか」 芹沢さんやチキさん、あるいは「思想地図」関連の方々の、深い問題意識に基づいた行動力は、一般「大衆」には届きませんし、知的「大衆」には嫉妬されます(と、とりあえず決め付けておきます)。…