相変わらずの場当たり的対応

文科省:大学政策を転換 博士課程の定員削減など通知

2009年6月5日 22時17分 更新:6月5日 23時56分

大学院博士課程の修了者の就職難が問題化していることなどを受け、文部科学省は5日、全国の国立大学に対し、博士課程の定員削減を要請する通知を出した。これまでの大学院重視の政策を大きく転換することになる。また、少子化を踏まえて教員養成系学部の定員削減なども要請しており、現場のリーダー養成を目指して08年度に始まった教職大学院制度にも影響を与えそうだ。【加藤隆寛】

文科省は通知で各大学が6月中に素案をまとめる10年度からの中期目標(6年間分)に反映させることを求めている。

国立大学大学院の博士課程の定員は1万4116人(09年度)。通知では「定員未充足状況や社会需要の観点などを総合的に勘案し、教育の質確保の観点から定員・組織などを見直すよう努めること」を求めた。文科省はこれまで、研究拠点を大学の学部から大学院に移す「大学院重点化政策」を進めてきた。しかし、就職難への不安などから地域や分野によっては定員割れが相次いだため、政策を見直すことになった。

また、教員養成系学部については、少子化による需要減や採用数の動向などを踏まえた定員見直しを要請した。教員養成をめぐっては教職大学院の制度が08年度に始まったばかりだが、今回の需要減を前提とした学部定員の見直しは、こうした新しい教員養成を担う大学院制度運営のあり方などを左右するとみられる。

新司法試験合格率が低迷している法科大学院も見直しの対象とし他学部なども「必要に応じて見直すよう努めること」とした。

文科省は通知について「一律に削減を押し付けるものではなく、各大学が身の丈に合った経営を考える契機としてほしい」としている。同省は今後、大学間で大学院を統合するなどの組織再編も含め、見直しを進める大学への財政支援の仕組みなどについて検討を進める。

「各大学が身の丈に合った経営を考える契機としてほしい」って、どこまで上から目線なんだよ。

というか、大学院重点化を認可した自分の責任は?????

研究機関を監督している文科省が自己責任を問うことは全くないのに、研究者は自己責任で研究活動をするのかよ。

あほくさ。

真面目に相手するだけ時間の無駄。