おっさんのルサンチマン

また今日、大規模解雇の話を聞く。

知り合いではないが、競合だったので明日は我が身。

胸が痛い。。。

大学教員どもにこの恐怖を味あわせてやりたい。

私は外国の大学に長い間在籍していたため、30歳をはるかに越えて初めて社会人になった。

ま、ありえないです。フツー。

就職活動時リクルーターは誰一人相手にしてくれなかったし、現在も全く相手にされないままだ。

ハローワークにも通ったし、親類縁者頼れるところはすべて頼った。何の助けにもならなかったけど。

最終的には、なぜか二つ行き場所が与えられた。

そのうちの一つで働き始めたが、屈辱の嵐だった。(とはいえ、外国人の同僚たちだけは最初から評価してくれたのが救いだった。)

30歳を越えたおっさんがお茶くみから出発して、10歳年下の若者に何年も何年も頭を擦りつけるように謝り続け、上司には罵倒され、管理職になったと思ったら今度はすべてを数字で判断され解雇の恐怖をずっと感じ続けなければならない。

のほほんと何もせずに生きている大学教員に対しては怒りや憎しみしかない。

そういった感情がなければあの屈辱感に耐えることはできなかったと思う。

実際、専任の大学教員はまさに正反対の境遇にいるわけなんですな、これが。

民間にいる人間からすれば、人の金で何の心配もせずに好きなことをして暮らしている大学教員ははっきりいって侮蔑の対象でしかない。

普段は誰も大学教員なんか気にしないのでバレないけど、研究費とかいって「給料とは別に」一人のサラリーマンの年収が出るポストもいまだに結構あることを彼らが知れば間違いなくキレルでしょうな。

君たちは「俺様は優れた人間だから貰って当然だ」と思っているのだろうけど。

私自身以前「給料とは別に」サラリーマンの年間ボーナスをはるかに越える科研費を消化する立場にいたので、民間の尺度からするといかに大学教員が狂っているかは身をもって知っている。昔の自分だし。

今の時代一人で道を切り開いていくには、怒りや憎しみを原動力にして行動しなければいけない状況が山のようにある。

今大学院生やオーバードクターが直面しているのは、まさにそういった状況ではないのか。

賢いふりをして冷静に建設的で有益な意見を「言うだけ」で、現在の状況が好転することはありえない。

そのことを知らずに、ルサンチマンからは何も生まれない、などとオメデタイことを言う人間は、よっぽど恵まれているか、現実を知らないガキにすぎない。